亜鉛めっき 三価クロメート処理
亜鉛めっき 三価クロメート処理
亜鉛めっきは、亜鉛が持つ特性「犠牲防蝕作用※」を利用して行うめっきです。亜鉛溶液中で品物を陰極(一)として通電し、表面に亜鉛皮膜を析出させます。優れた防蝕性と美しい外観、コストパフォーマンスの良さから、自動車部品、工業部品、日用品など、幅広い分野で活用されています。
大商では塗装下地にも採用し、超高耐食皮膜の形成を実現しています。
※犠牲防蝕作用とは、亜鉛が下地の鉄より先に腐食することで、 鉄の腐食を防ぐ機能。
特性
1. 膜厚5〜13µm(指定可能)
2. シルバー色、黒色(光沢在り)
3. 高耐食性
特徴
- 1. 優れた密着性と耐食性
電気亜鉛めっきは極薄い皮膜でありながら密着性と耐食性に優れており、長期間に渡り鉄を錆から守ります。
- 2. コストが抑えられる
条件が合えば大量生産が可能で、他のめっきと比較して経済的です。
- 3. 三価クロメート処理(三価クロム化成処理皮膜)
亜鉛めっき後、クロム酸を主成分とする混酸に浸漬する処理を、クロメート処理といいます。
大商では環境にやさしい三価クロメートを使用しています。三価クロメート処理は密着性と耐食性を向上させ、 外観を良くするといった効果が有ります。 - 4. 塗装下地として
亜鉛めっきは光沢があり美しいのでそのまま使用されることが多いですが、 塗装下地にも適しています。
大商ではデルタコーティングと組み合わせたダイコートシリーズなどで、特に耐食性が高く、トルクを調節できるなどの機能を併せ持った処理を行っています。
用途例
建設材料、建設機械、水道設備、農業機械用ボルト、ナット、ワッシャー、自動車部品他